3月上旬の週末、新宿2丁目~3丁目を歩く。飲み屋が連なり夜通しにぎわいをみせていたはずの2丁目はひどく閑散としており、通りを歩く人はまばらだった。多くの飲食店が立ち並ぶ3丁目の様子をのぞいてみると、飲食店は空席が目立つ。 その後、歌舞伎町まで足を伸ばしてもこの光景に大きな変化はなかった。もはやこの町に同化した訪日外国人観光客も鳴りを潜め、うるさい客引きたちもどこか大人しく感じる。時刻は、深夜1時を過ぎた程度でまだまだ浅いにもかかわらず、東洋最大の歓楽街である歌舞伎町にいつもの活気を感じることはない。 本来であれば週末の金曜日ともなれば、この時間帯に靖国通りに出てもタクシーをつかまえるのはなかなか骨が折れるはず。頬を赤らめた多くの乗客が、時に順番を破りながらも、競い合うようにわれ先にと車を止めるからだ。そんな見慣れた光景が、今の新宿には当てはまらない。 30年のドライバー人生でこんなこと初め
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