北海道新幹線の函館駅乗り入れの調査報告書について、これまで2回の記事で読み解いてきました。今回は、導入に向けての現実解を考えてみます。 【最初から読む】 「新幹線函館駅乗り入れ」計画に無理はないか? 調査報告を読み解いてみた 函館駅乗り入れ3パターン 北海道新幹線の函館駅乗り入れ計画(以下、函館新幹線)では、三線軌に複電圧車両を走らせる方式で、北海道新幹線列車を函館駅に引き込みます。 調査報告書では、運行パターンとして、札幌~函館間のみ運行、東京直通あり(分割併合なし)、東京直通あり(分割併合あり)の3つが検討されました。このうち、分割併合なし(フル規格10両)は、輸送力が過剰で、札幌への供給座席数が減るなどの問題があります。 分割併合ありについては、例示された7両+3両の分割が非現実的という問題があります。これについては、秋田新幹線と共通車両にして盛岡増解結にすれば解決が可能ではないか、