肥薩線八代~吉松間の復旧へ向けて、235億円かかる復旧費用のほとんどを公費で負担する案が示されました。JR九州が慎重な姿勢を示すなか、輸送密度414の路線を復旧させる意味はあるのでしょうか。 肥薩線検討会議 JR九州の肥薩線は、2020年7月豪雨で大きな被害を受け、八代~吉松間86.8kmが不通となっています。JR九州は、復旧費用を235億円と見積もっています。 JRが単独で負担できる金額ではないので、国交省などは、「JR肥薩線検討会議」を設け、復旧方法の検討を開始。5月20日に開かれた第2回会合で、JR九州の費用負担を軽減する案が公表されました。 JR九州の負担軽減案 軽減案の骨格は、河川や道路の災害復旧事業と鉄道復旧を一体化するというもの。流出した橋梁は主に河川整備費でまかない、道路のかさ上げと一体的に復旧する部分は主に道路事業費でまかないます。 これにより、鉄道事業者が負担する費用は