新元号が4月1日発表される。明治を皮切りに大正、昭和、平成と歩んだ沖縄県内男性最高齢の津波蒲戸(かまど)さん(110)=読谷村=は、五つめの元号に突入する。平成が終わるまであと1カ月。心境を聞くと「余計ジョートー! ジョートー」と笑った。(中部報道部・篠原知恵) 【たくましく戦後を生き抜いた】“青い目の子”が見た沖縄 「むのーみーらん(ものが見えない)」。入所する地域密着型介護老人福祉施設「紅華の森」に27日、蒲戸さんの歌声が響いた。白内障で視力をほぼ失い、ものが見えないことをユーモアたっぷりな歌にしていた。職員の支えで歩くときも、軽快なリズムに乗せて「ハイ! ヤー! ハイ!」。張りのある声は、階下にまで響くほどだ。 発熱で2日点滴した昨年11月から体調不良は一度もなし。大正生まれの後輩入所者には「神様」に映るという。又吉光子さん(93)は「神様はごはん食べないけど、蒲戸さんは箸やスプーン