貴重な映像資料が無料配信されています。「パラサイト 半地下の家族」や「万引き家族」を見た人には特に興味深い内容となっています。詳細は以下から。 格差の拡大と貧困の蔓延が強く危険視されている現代日本。老々介護の末に親子が餓死するといった極めて深刻な事件も報じられるほど事態は切迫しています。 これまでは「一億総中流」と呼ばれるほど平均的に豊かとされた時代もありましたが、当然そこに至るまでの戦後の復興期には大きな貧困問題がありました。 建設省が監修した1961年のドキュメンタリー映画「スラム」は、戦後16年目にして高度経済成長期ど真ん中の関西のスラムの実情を映し出しています。 明治期に建てられたまま町が寂れ、修繕もされずに人々が住み着いている様子。戦災で破壊されたビルに増設を重ねた街並み、橋の下や川の上の不衛生的で密集した家々など、私たちが発展途上国のスラムとしてイメージするままの風景が広がって