(CNN) スエットのパーカーに穴あきジーンズ、足元は真っ赤な靴。モバイルゲーム大手グリーの創業者、田中良和CEO(35)は、インターネット業界の若き大物らしいいでたちでインタビューの場所に現れた。 田中氏は、自力で億万長者となったアジア人の中で最年少の世代に属している。個人資産は22億ドル(約1800億円)。職場に何を着て行っても許される立場だ。 自費で始めたプロジェクトが、時価総額6000億円近い企業に成長した。2008年の上場から、株価は7倍に跳ね上がっている。11年4月に米ソーシャルゲーム・プラットフォーム大手のオープンフェイントを買収し、中国のインターネットサービス最大手テンセントとの業務提携も発表した。今後さらに欧米やブラジルなど新興国に進出し、ユーザー数を現在の5倍、10億人まで増やすことが目標だという。 特に興味深いのは、逆風が吹き荒れる中で高収益の事業を築き上げたことだ。