TBSのクイズ番組「クイズダービー」などで活躍した学習院大名誉教授の篠沢秀夫さんが26日未明、東京都文京区の病院で死去した。84歳。東京都出身。葬儀・告別式の日程は未定。喪主は妻礼子(れいこ)さん。 【写真】「クイズダービー」に1枠解答者で出演していた当時の篠沢秀夫さん 東京都大田区出身のフランス文学者で「クイズダービー」の珍答迷答ぶりで名物解答者として人気を博し「篠沢教授」の愛称で親しまれた。学習院大から東大大学院に進学し、19世紀以降のフランス文学の文体を研究。パリ留学などを経て明治大や学習院大で教授を務めた。著書に「文体学の基礎」「日本国家論」、訳書にモーリス・ブランショ著「謎のトマ」などがある。 2009年2月、難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断され、同4月に気管を切開し人工呼吸器を装着。以来、闘病生活を送りながらも、精力的に執筆、講演活動を続けていた。