ドラマ「虎に翼」(NHK)のヒロイン寅子(伊藤沙莉)のモデルとなった三淵嘉子。戦時中に女性初の弁護士となるが、戦争の悲劇は彼女の人生を一変させた。弁護士の佐賀千惠美さんは「女性法律家の大先輩である三淵さんの生涯をたどると、終戦をはさんだ3年の間に、結婚したばかりの夫や家族を次々と亡くし、地獄のような日々を味わったことがわかる」という――。 ※本稿は、佐賀千惠美『三淵嘉子・中田正子・久米愛 日本初の女性法律家たち』(日本評論社)の一部を再編集したものです。 嘉子は28歳のとき結婚し、苗字が武藤から和田になった 弁護士になった翌年の、昭和16年(1941年)11月5日。嘉子よしこは和田芳夫と結婚した。 彼女の弟である武藤輝彦はこう書いている。
![「泣きすぎて顔が紫色に」朝ドラのモデル三淵嘉子は戦争で夫を亡くした…終戦前後に出した「4つの葬式」 二番目の弟や明大の学生が語った三淵嘉子の地獄のような日々](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bcbe4914ae31f26d9fb00e742df5da13f18920c3/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fpresident.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fd%2F0%2F1200wm%2Fimg_d0a61de816debf660c1b05c4b105fd6c611318.jpg)