こんにちは。パロアルトインサイトCEO・AIビジネスデザイナーの石角友愛です。 今回はリクルートキャリア(以下リクルート)が企業に売っていた内定辞退率データに関して何が問題なのか、シリコンバレーを拠点にAI開発をしている立場の視点から書きたいと思います。 今回のリクナビ内定辞退率データ販売問題は、以下のステップで行われていたと報じられています。 過去の内定辞退者のデータを企業が委託契約という形でリクルートに共有する その辞退者のリクナビ上での過去の行動履歴データをリクルートがAI解析。どのような行動パターン(例:内定をもらった後も別の企業ページを見ていたかどうか、応募したかどうか等)や属性が内定辞退をした者に見受けられるかを解析。 今年の選考者リストを企業側から受け取り、2. のステップで抽出した属性やウェブ上での行動パターンに似ている行動を取っている人物を選定 企業側に5段階予測値という
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