駅のホームに設置するホームドア。 転落事故を防止する切り札とされながら、なかなか普及が進んでいません。 原因の1つが、列車によって、停車位置や扉の数が異なることです。 こうしたなか、位置を変えられる新しいタイプのホームドアが開発され、関係者の期待を集めています。 科学文化部の春野一彦記者が解説します。 相次ぐ事故 後を絶たない駅のホームの事故。 埼玉県にある東武東上線の川越駅では、ことし3月、視覚障害者の男性が線路に転落し、電車にひかれて死亡しました。 また、ことし9月には、横浜市中区の駅で女子高校生がホームから誤って転落しましたが、電車が来る直前に会社員と警察官に救助され、危うく難を逃れています。 昨年度209件 国土交通省によりますと、転落してはねられたり、ホームで列車に接触する事故は昨年度、209件起きました。 この5年間でおよそ30%も増えています。 特に酒に酔った利