ヘイドン・ピカリングとアンディ・ベルの共著『Every Layout』が日本語に翻訳された。光栄なことに僕も出版前のレビュワーのひとりとして、微力ながらお手伝いさせていただいている。 タイトルが示すとおり、本書はCSSによるウェブデザインのうち「レイアウト」の問題に焦点を絞ったものだ。レイアウトといってもページ全体のグリッドのことだけではなく、ボタンやアイコンのような小さな部品に至るまで、CSSが「ボックス」として扱うあらゆる要素を対象としている。 テーマの根底にあるのは「コンポジション」というコンセプトだ。CSSによってインターフェイス部品を形づくるとき、それらひとつひとつを独自の、独立したものとして捉えるのではなく、基本的で小さなレイアウトの組み合わせたコンポジションとして捉えるべきである、と著者は主張する。そしてそのように組み合わされる小さなレイアウトを「レイアウト・プリミティヴ」と
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