コンビニの現金自動預払機(ATM)の利用手数料を無料にしていた地方銀行の間で有料化や無料の回数を制限する動きが広がっている。10月からは足利銀行(宇都宮市)や琉球銀行(那覇市)が有料にする。コンビニATMの利用者が増え、ATM運営会社に支払う手数料が膨らみ、地銀の収益を圧迫しているためで、今後も追随する動きが予想される。 コンビニATMでは、顧客が現金を引き出した場合、運営会社であるセブン銀行(東京)やイーネット(同)などに手数料を支払う。顧客の手数料が無料の場合は、銀行側がその分も負担している。 こうしたなか、足利銀行は10月から平日の午前8時45分から午後6時まで無料の手数料を105円に、それ以外は105円から210円にする。同行では「一時国有化で(支店の統廃合など)拠点を縮小してきた経緯があり、コンビニATMで補ってきたが、自行ATM網も拡大したので、前に戻して負担してもらうことにし