岩波書店『世界』http://www.iwanami.co.jp/sekai/ 1993年以来、政界再編を仕掛け続け、ついに政権を奪取した小沢一郎。「壊し屋」と呼ばれた小沢一郎、その実態は何だったのか。 『日本改造計画』を刊行し、一時期は新保守主義者であると言われたりもした小沢だが、サッチャー政権の研究をしていた豊永氏は、話題になった『日本改造計画』を読んで、小沢一郎を新保守主義者(ないしは新自由主義者)と呼ぶことに違和感を覚えたという。 その違和はどこから生じたのか。それを解き明かしたのが、この「小沢一郎論」。 畏怖や反発を感じながら、うまく言えなかった政治家・小沢一郎に対するもやもやが、ことばになってわかってくるおもしろさがありました。 豊永氏の読み解いた『日本改造計画』は『日本人改造計画』であって、「真の民主主義」を確立するためには、日本人を改造しなければならない、というもの。小沢一