よく考えると、学校の日本史の授業では、徳川吉宗や松平定信のように倹約に努め贅沢を戒め財政を立て直した為政者を評価し、徳川宗春や田沼意次のように遊興や贅沢を奨励して商業を発展為政者を悪く評価する教育が為されてきた。バカブロガーのように日本の教育の悪い部分をすべて日教組のせいにするようなことは書きたくないのだが、日本の伝統的価値観が重視した戦前の教育と、反資本主義的な日教組の影響が強かった戦後教育は実は地続きで、「金儲け=悪」「質素倹約=美徳」という価値観は、日本の伝統的保守もサヨクで共有されるのだ。 http://d.hatena.ne.jp/kechack/20100210/p1 「質素倹約」と対立するのは「金儲け」というより「贅沢」だろう。金を儲けていても「質素」な生活を守っている人はいる。例えば、麻薬密売人。 それはともかくとして、社会思想史というか社会科学史の文脈で言えば、ゾンバルト