自民党内で2日、麻生首相(党総裁)の任期切れに伴う9月の総裁選を総選挙前に実施することを求める署名活動が始まった。町村派の山本拓衆院議員=福井2区、当選4回=が文書にまとめ、同党の全国会議員と各都道府県連に配った。同調者の広がりは見通せないが、7月12日の東京都議選で与党が敗北したりすれば、「麻生おろし」の発火点になる可能性もある。 文書は「自民党総裁選の前倒し実施を実現する会世話人一同」の名前で配布。「衆院選は今後4年間の政治を担う総理大臣候補、政権公約を明確に打ち出して戦うことが、国民への責任だ」とし、「総裁選の立候補者(麻生総裁も含め)は『次の政権公約』を項目別に具体的に明示」するよう訴えている。 山本氏は「倒閣運動ではない」としたうえで、「固有名詞は言えないが、賛同者は若手に多いし、ベテランにもいる」と記者団に語った。党則上、総裁選の前倒しには、党所属国会議員と都道府県連代表の