自民党の政権構想会議(議長・谷垣禎一総裁)は3日、党本部で、第2次勧告の取りまとめに向けて党所属国会議員による自由討論を行った。討論では党の新たな理念を議論するはずだったが、出席者からは谷垣執行部への不満が噴出。反転攻勢への道筋が見えない中、来年夏の参院選や次期衆院選への不安が表面化し、一線の議員の意識とのズレが際立つ結果となった。 会合には8月の衆院選で落選した前議員を含め約140人が出席し、非公開で行われた。谷垣氏は冒頭で「自民党が何をやる党かをしっかり議論し、共通理解を作らないと先に進めないのではないか」と問題提起した。 約2時間で58人が意見を述べたが、肝心の理念を巡る議論は「全体の3割程度」(出席者)。舛添要一前厚生労働相が用意した論点ペーパーは「学者のようなメモ」と評判がいま一つで、河井克行元外務政務官は会合後、「こんなことでは民主党支持層を取り込めない」と不満を漏らした。 む