「のだめ」内閣*1の閣僚第一号として、鉢呂吉雄経済産業相が辞任したという。罪状は福島原発周辺地区を「死のまち」と形容したこと、また「記者団の1人に「放射能をつけちゃうぞ」と述べ、防災服をなすりつけるようなしぐさをしていた」こと(『朝日新聞』)*2。 「死のまち」発言については、これが何故非難されなければならないのか、さらには辞任に値する罪なのかよくわからなかった。これについては、宮武嶺という弁護士の方の弁護*3は全く正論だと思う。別の言い方をすれば問題がなかったともいえるわけで、これはかつて撤退を転進、敗戦を終戦、占領軍を進駐軍と言い換えた日本語の美しき伝統を侵犯していることが非難されているんだな(と勝手に思うことにする)。 「死のまち」といえば、今デヴィッド・バーンの『ちゃりんこ日記』を読んでいるのだが、彼がブエノスアイレスのRecoletaという瀟洒な高級住宅街にある霊園を訪ねる話が出