歌舞伎俳優の十二代目市川團十郎さん(66)が亡くなった翌4日、約1年3カ月ぶりに大塚範一キャスター(64)が、フジテレビ系「めざましテレビ」に生出演し、4月からレギュラー番組で本格復帰することを発表した。急性白血病と闘ってきた60代の2人。生死の分かれ目となったのは何だったのか。 2004年に急性白血病を患い、08年には骨髄移植を受けた團十郎さん。再発の心配はないと思われたが、昨年10月に新橋演舞場で演じた「勧進帳」の弁慶を見た演劇記者は「体のキレがないのが気になった。飛び六方の引っ込みもつらそうで、息が上がっていた。最初に白血病を発症したときも弁慶を務めていたが、そのときと似ていた」という。責任感から無理を重ねてきたのか。 白血病は、がん化する細胞によってさまざまな種類がある。最初は無自覚のことが多い慢性白血病については、がんを狙い撃ちにする分子標的薬の登場で、完全に治る人も多くなった。