昨年、ノーベル化学賞を受賞した根岸英一・米パデュー大特別教授らが18日、文部科学省を訪れ、二酸化炭素から様々な有機化合物を作り出す「人工光合成」の研究プロジェクトの推進を提案した。 植物が行っている光合成を人工的に実現することで、石油資源の枯渇や地球温暖化など人類が抱える問題の解決を狙う。 根岸さんらが開発した「クロスカップリング」をはじめ、現在は多くの有機合成技術があるが、光をエネルギー源に、二酸化炭素を有用な物質に変換する人工光合成は実現していない。 根岸さんらの研究プロジェクト創設の呼びかけには、全国の120人以上の研究者が賛同した。具体的な中身を今後、煮詰める。