ソフトバンク幹部が自社の強みとして、口をそろえて指摘するのは、経営判断の速さ。「スピード(経営)では絶対に勝つ。世界中のあらゆる企業と比べても負ける気がしない」(幹部)。孫正義社長が「動物園」と表現する経営会議も、まさにそれを物語る。何事も即断即決。直ちに決定し、今からすぐにやれとなる。それゆえ、会議に参加したメンバーは自分の意見を我先に主張し、時には孫社長が「俺にもしゃべらせろ」と慌てるほどだ。
2013年10月10日21:39 カテゴリキャリア系独り言 賢く振舞おうとするから大企業病になる。 書くとマヌケな話だが、実際には難しい話。例えば、ある失敗が発生するとする。二度と同じく失敗を繰り返さないために、失敗回避プロセスを導入する。そう考えることが、当たり前であり、賢い振る舞い。 でも積み重なって行くと、失敗回避プロセスばかりで、成果に向かうための時間シェアが下がって行く。クリティカルな失敗や頻度が高い失敗には効果的だが、進化すると、発生してから対処してもカバーできることまで失敗回避プロセスが導入される。 事前調整も同じ。賢く効率的に議論するために、事前調整をするのだが、やればやる程、本丸の成果のためのシェアが下がって行く。マネジメントは、成果に対して最大効率化をするために、メンバーに成果に対して最大にパワーを割けるようにするために存在するはずなのに、失敗回避や事前調整のためマネジ
日本人はピーター・ドラッカー(Peter Ferdinand Drucker)の経営論が好きで、意外な分野――戦前さながらの旭日旗はためく高校野球とか――にも応用したいとまで考えるようだが、彼の晩年の思想はあまり顧みられていないようだ。日本の戦後の成功を理論的に支援したドラッカーではあるが、そしてそれゆえに懐かしの旋律として今も老人から、また老人のように保守化した若者世代にも好まれるのだろうが、彼自身はその後もずっと世界の変化をその第一線から見つめ続けていた。 ドラッカーは21世紀におけるグローバル化のなかで、日本の産業をどのように見ていただろうか。失敗と見ていた。保護主義によって衰退したメキシコ経済と日本の現状を並べて「明日を支配するもの」(参照)でこう語っている。 同じように日本も、金利の減免等によりいつかの産業を輸出産業として育てる一方で、多くの産業を外国の競争から守ってきた。この政
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