日本の敗戦は決まっていた ここには「僕をつくった10冊」を挙げました。歴史に偏りすぎたかな、とも思いましたが、僕の血肉を形成する本、となると、こうなるんです。 1位の『沖縄決戦』は、日本人であれば全員読まなければならないと思う一冊です。 第32軍司令部で唯一生き残った八原博通・高級参謀の回顧録で、この本がなければ、日本軍上層部の視点での沖縄戦は後世に伝わっていない。沖縄の住民やひめゆりなどの学徒隊、米軍側の手記はあっても、軍司令部の記録がわかるのはこの本だけなんですね。 多くの犠牲者を出した沖縄戦ですが、司令部としては、本土決戦の時期を遅らせようと、国のために戦ったのは間違いない。と同時に、戦術の失敗も多々あった。そういう経緯を知らずして、基地反対派であれ賛成派であれ、沖縄の悲劇を語るべきではないと声を大にして言いたいです。 2位も先の大戦をテーマにした本です。僕は猪瀬直樹先生の大ファンで