2006年9月1日に小松左京賞の選考会が行われ 第7回小松左京賞は該当作なしになりました。 小松左京賞のサイトによりますと 最終候補に残った3作品は、それぞれにアイデア、構成力など 斬新なものがあり、水準に達するものでしたが、より深い人間への 観察力や読み手を引き込む力、エンタテイメント性などにおいて、 もう一歩の努力が必要であるという結論に達しました。 小松左京賞はSFの新人賞ですから SF的要素はもちろんのこと このように人間性・人物造形も求められます。 また、小松左京先生ひとりが選ぶ賞でもあります。
2011年07月23日 「60年代ジュニア小説」を考える(1) 60年代ジュニア小説雑誌を支えた三女流作家がいました。 三木澄子は1908年生まれ、1988年没。大正時代には、劇作家菊田一夫らと同人誌を作っています。孤児だった菊田が、チンタオに生母がいると聞いて中国に渡り、けっきょく流浪して、一文無しになり帰って来られなくなったとき、三木の送金で帰国したとのことです(小幡欣治の『評伝 菊田一夫』には、三木のことはまったく書かれていませんが)。昭和16年下半期、作家永井龍男への片恋を描いたという「手巾の歌」で芥川賞候補になりました。1949年頃から『令女界』を舞台に少女小説を執筆し、80年代くらいまでジュニア小説を多数出版。67年、ジュニア小説が話題になりはじめた頃「二十年近くも書いてきて、少女小説はわたしが最後だと思っていたのに、どういうはずみか注目をあびるようになって、うれしいです」(『
つぎはぎ仏教入門 作者: 呉智英出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2011/07/23メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 84回この商品を含むブログ (33件) を見る 筑摩書房のIさんより呉智英氏の新刊『つぎはぎ仏教入門』を献本いただきました。 『封建主義者かく語りき』『現代人の論語』『マンガ狂につける薬』などの著書がある評論家の呉智英氏は、実はそうとうな仏教書読みでもあったそうです。 僕は個人的に、呉智英氏が高田馬場で開いていた論語素読の私塾『以費塾』に通っていたので、学恩に報いるためにも、書評とまでいきませんが、何回かに分けて本の内容紹介と寸評を試みたいと思います。 専門家が書いた仏教書は、緻密な記述によって、まるで深い森のような荘重な趣を漂わせているけれど、読む者はその深い森に迷い込んでしまい、出口は見えない。そんな仏教書を、蛮勇を振るって好きなように読み、仏教書以外の
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く