8月9日に東京ビッグサイト(東京都江東区)ほかで開幕した日本最大の同人誌即売会「コミックマーケット(コミケ)96」は数々の変更点があった。入場有料化、企業ブースが1.5キロ離れた青海展示棟に移動して初の2地区での開催、1日多い4日間開催……とこれまでにない転換期を迎えた。ふたを開けてみれば、初日の9日は約16万人が来場し、昨年夏のコミケ94の初日とほぼ同程度、2日目の10日も昨年夏の2日目より約1万人多い17万人となり、大きな混乱もなかった。単独インタビューに応じたコミックマーケット準備会の市川孝一共同代表は「4日間が終わったわけではないので、まだ成功とは言えませんが、手応えは感じています」「大きな混乱がないのは、スタッフの努力があるからこそ」と話す。また、今後は入場無料に戻すことも検討していることを明かした。