高知の山奥へ移住して9年。多様な暮らしを見てきた。笹の家のようにお金がなくても成り立つ自給・循環型経済の実践者、ネットを使いお金をどんどん生み出してゆく新しい仕事のかたち、地元の企業で一生懸命働く人たち。 どんなスタイルもすてきだと思っているのだけど、今日はあえて「お金を稼ぐこと」に焦点をあてたい。そこに、根深い問題が潜んでると思うから。 1、お金をたくさん稼ぐ=ずるいこと? 田舎では、事業でお金をたくさん稼いだら稼いだで、事業主が悪く言われる傾向がある。「あそこはあんなに儲けて・・・」「コソコソ」みたいな感じで。お金を稼ぐ= ずるいやつ、 悪いやつにされちゃう構図。嫌がらせをされる場合まで。そう思われるのが嫌な人は、もっともっと生み出せてもブレーキを踏んでしまう。そんな姿を見て育つ子供達は「お金をたくさん稼ぐことはダメなんだ」と無意識的に刷り込まれる。 村の人だって雇われる場所がなければ