14歳の冬、週刊少年ジャンプ2009年2号を前にして、「ここで止めよう」と決意した。奇しくもその号はのちに大大大大ヒットを飛ばす「黒子のバスケ」の第1話が掲載された号だったが、私が定期購読をやめる決意をしたきっかけは黒バスではない。2009年3号のジャンプで、私が愛してやまない漫画「ムヒョとロージーの魔法律相談事務所」の西義之先生の新作が始まるということを知ったからだった。 当時の私は経済的に逼迫していた。中学に上がってからお金を使う先は増えており、このままでは毎週ジャンプを購入することは難しい。しかし西先生の連載がスタートしてしまえば購入を止められなくなる。それゆえ、読む前に我慢をしよう。そういう発想だったのである。 あれ以来8年の月日が流れた。西先生の新作「ぼっけさん」は短命に終わってしまった。途中、「ピューと吹く! ジャガー」の最終回が掲載された号は購入したが、連続してジャンプを買う