金銭や報酬を目的に仕事をすると、意欲が低下することが、玉川大学脳科学研究所の松元健二准教授らが発表した脳科学実験結果でわかった。 発表によると、これは「アンダーマイニング効果」と呼ばれるもので、行動実験でしか認められていなかったが脳科学的で強く示唆したのは初めて。 実験は、大学生の被験者男女計28人を、金銭報酬を提示したグループ14人と、報酬を提示しなかったグループ14人に分けて、ストップウオッチを5秒で止める課題を与えた。 報酬を提示したグループは一巡目の作業後に金銭を与え、二巡目は報酬なしで課題を与えたところ、脳活動の意欲が低下したことがわかった。一方で、報酬提示のないグループは、脳活動の変化は特になかったという。 また、休憩時間の行動でも、報酬を提示したグループで課題に取り組んだのは14人中5人だったが、一方のグループは14人中12人課題を楽しんでおり、報酬とやる気との間に関係が少な