今回の「SaaS/ASP利用実態調査 2009-2010」の結果を紹介してきた本連載の最終回は,重要用途のSaaS/ASP利用事例412件での「トータル・コストの増減率」と「採用決定から稼働までの期間」についての結果を,回答者の属性別の傾向を交えて紹介する。 基幹業務関連のSaaS/ASPは導入前後でコスト変わらず 「SaaS/ASPサービスの導入によるトータル・コストの増減率」(図-11)の今回調査での結果は,412件の回答全体の平均で5.7%減だった。これをSaaS/ASPサービスの用途別に分けて集計したところ,【基幹業務関連】のSaaS/ASPサービスは導入後にトータル・コストが平均1.9%減少。【ネット活用関連】と【社内業務関連】は平均9.2~9.3%減という結果だった(分野の区分,平均値の換算方法は図の脚注を参照)。 図-11●分野3分別,担当範囲別のSaaS/ASPサービスの導
NECや富士通が、SaaS体制を強化し(関連記事)、オラクルがSaaS向けのプラットフォーム製品群を発表(関連記事)、さらに、マイクロソフトも遂に独自のSaaS形態「Software + Service」による「Business Productivity Online Suite(BPOS)」を開始するなど、SaaS……というよりも、“クラウド”に関する状況が、急激に変化し始めている。 現在、クラウド/SaaSで提供されるサービスはどのようなものが存在するのか? すでに把握しきれない状況になりつつある。 そこで本稿では主なSaaSをジャンル毎にまとめ、現在クラウド/SaaSで提供されているサービスを俯瞰した。 企業の基幹業務を担うこの分野ではやはりSalesforceが目立つ。CRM(Coustmer Relationship Management)、SFA(Sales Force Aut
ユーザー企業にとってクラウドコンピューティングは、自社の情報システムが身軽になる、そしてIT部門が“ラク”をする手段となる。自社で運用するシステムとクラウド上のシステムが柔軟に連携できるようになることで、経営環境やニーズの変化に応じてシステムが素早く組み変わる。そんな新しい基幹系システムの姿も見えてくる。 「1994年当時のインターネットに似ている」。マイクロソフトのスティーブ・バルマーCEOは、クラウドコンピューティングの現状をこう分析する。94年はヤフーとネットスケープ・コミュニケーションズが創業した年だ。インターネット自体の普及は今ひとつ。しかし両社のようにインターネットの可能性を信じた企業が、相次いで登場していた時期だ。 当時、企業はインターネットをどう見ていたか。企業が仕事に利用するなど、まして企業間のビジネスインフラに利用するなど、冗談でしかなかった。対して、現在のインターネッ
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