スタンフォードの世界的エリートに 作家・佐々木紀彦が迫る 漠然と、「なんとなくすごそうだ」と思われている米国の大学。米国エリートと聞くと物怖じしてしまうけれど、彼らの能力の本当のところは? 日本の大学を卒業し雑誌記者を経て、2年間スタンフォード大学大学院で国際政治を学んだ佐々木紀彦氏が、米国の大学院教育と学生たちの実態を語るのが本書『米国製エリートは本当にすごいのか?』だ。米国の大学のすごいところ、見かけ倒しのところ、あるいはリーダー不在の日本が真似すべきところとは? そして、日本の若者は留学すべきなのか。 むやみに米国の大学や学生を礼賛することはありません。数学の入試が中学生レベルだったり、成績が悪いと情け容赦なく退学になるというのはウソだったりと、留学してみて拍子抜けした部分もありますからね。学生の質も、トップ大学はどんなにすごいんだろうと思うかもしれませんが、上位層の学生同士なら日本