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ブックマーク / tokigawa.hatenadiary.org (15)

  • 「ZEGAPAIN」がヒットしなかった理由を2006年の時代背景を元に考察する - あしもとに水色宇宙

    ゼーガペイン FILE.09 [DVD] 出版社/メーカー: バンダイビジュアル発売日: 2007/03/23メディア: DVD クリック: 42回この商品を含むブログ (24件) を見る 僕は、傑作SFアニメ作品だと思っているんだけど、何故だか作品の質と世間の評価にズレがあるように思えてしまう今日この頃。それで、何故ヒットしなかったかという事を考えてみる。 序盤で切った人が多かったから 当時、何故だか序盤で切る人が多かった。ゼーガペインは中盤から物凄く面白くなるスロースターターアニメだと僕は勝手に思っていて、案外多くの人はそれを知らないのではないのだろうか。特にリョーコが死亡(?)する回の引きは最高に良い。次回予告でキョウが「カミナギは死んだ」と言ったときは当にたまげた。それぐらい中盤からのストーリー展開は見事としか言えない。 深夜向けアニメを夕方6時に放送したから 当初、こういうこと

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  • 『アイドルマスター シンデレラガールズ』第1話 シンデレラたちの始まりに - あしもとに水色宇宙

    高雄統子監督のテレビアニメ初監督作品であり、期待していた作品。 第1話を見た感想はというと、高雄統子監督らしいシャープな画面作りで、見応えがあるものだった。レイアウトもかっちりと決まっており、かっこいい。 2011年に放送された『アイドルマスター』でも、背景描写は繊細に描かれていたが、今作はよりリアリティに、精緻に、描写されていると感じた。小道具の描写も作りこまれている。現実感溢れる画面作りだ。さらに照明設計も、自然光を意識した陰影作りになっており、そこもよりリアルな感じが出ている。 カット割りも良い。 Aパート、島村卯月とプロデューサー(以下Pと呼びます)の会話シーン。卯月がPに対し、「なぜ自分が選ばれたのか」と聞く。すると、カメラは若干引いて、卯月を後ろから捉える。そこから、彼女の「一度落ちたのになぜ自分が選ばれたんだろうという」不安な心情を表現する。そして、カメラは卯月を正面から捉え

    『アイドルマスター シンデレラガールズ』第1話 シンデレラたちの始まりに - あしもとに水色宇宙
  • 「スカイクロラ」が眠くなっちゃうのは当然かも〜細かすぎて伝わらない演出〜 - あしもとに水色宇宙

    「スカイクロラ」を見て、眠くなるという感想を見たが、それは当然のことかもしれない。実際、僕が見に行った時は寝てる人が確かにいた。 押井守監督は、「スカイクロラ」上映に合わせて数々のメディアに登場していた。その中で、僕が一番タメになったと感じるテレビ番組のドキュメントが8月4日にNHKで放送された「アニメ監督・押井守からのメッセージ〜新作密着ドキュメント〜 」だった。 このドキュメント番組では、「スカイクロラ」に押井守監督が込めた演出の数々を読み取ることができる。 演出その1 演出その2 そこで印象に残った発言がこちら、 人間というのはたえず動いている。たえず動く無意識の作画をどうするか?たぶん誰もやってないと思います。現場的には徒労に終わる可能性もある。 アニメでやっている技術的な作業は9割はお客さんにはわからない。 それをやるかやらないかで、見終わったときの印象が変わることは間違いない。

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  • 『けいおん!!』第22話「受験!」 冬の風景と梓の心情 - あしもとに水色宇宙

    /花田十輝、コンテ・演出/高雄統子、作監/西屋太志(第10話「先生!」と同じ布陣)。 「受験!」というタイトルがついていますが、受験する唯たちの視点から物語が展開されることはほとんどなく、主に梓の視点から物語は展開されていく。高雄統子さんがコンテ・演出を担当した第10話「先生!」や第16話「先輩!」の時よりも抑えてやっている印象。今回の話の雰囲気に即した感じだった。 冬の風景と梓の心情 バレンタインデー間近の話なので、作中の時間は二月。空は常に薄暗く、雲に覆われている。息は白く染まり、雪がゆっくりと舞い落ちる。全編に渡って外の風景の色彩は乏しい。冒頭から続く灰色の寒々しい冬の風景は、唯たちの卒業が迫っている梓の心理を視覚化したかのように機能する。灰色の冬の風景は、最後に変化することになるのだが、灰色の風景が排される時に梓にどんな心理的変化が訪れているのか。 Bパート。バレンタインデー当

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  • 『けいおん!!』 第1話「高3!」が面白い〜唯と梓〜 - あしもとに水色宇宙

    唯と梓 平沢唯、秋山澪、田井中律、琴吹紬は高校三年生へ、中野梓は高校二年生へと進級しました。 アバン、唯は誰もいない部室で一人ギターをかき鳴らす。唯の奏でるギターの音色に導かれるように、他のメンバーも続々と集まり、部室へとやってくる。ギターをかき鳴らす唯に対して、律は何やってんの? と尋ねる。唯は、新歓ライブに向けての必殺技開発中と答える。梓に、登校するの早いですねと聞かれ、目覚まし時計を見間違えて早く登校しちゃったと唯は云う。 ここで、第1期の第1話「廃部!」と見比べてみる。 第1期の唯(高校1年生)も、目覚まし時計を見間違えて登校した。この部分は高校1年生の唯と高校3年生の唯とでは何ら変わっていない、今も昔も共通している部分だ。ドジなのは相変わらず。だが、この部分を除き、他の部分は大きく異なっている。第1期の唯は、目標もなくただ走り、これから何があるのかわからずに登校していた。そのよう

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    kommunity
    kommunity 2010/04/13
  • 『ひだまりスケッチ×☆☆☆』第4話が面白い〜なずなと乃莉と普通科と美術科〜 - あしもとに水色宇宙

    なずなと乃莉と普通科と美術科 第4話「4月15日 日当たり良好」は、普通科に通うなずなと美術科である乃莉とゆのと宮子との差異を際立たせながら、なずなが美術科の面々と打ち解けあっていく様子が描かれている。乃莉となずなが親交を深めていく様子も見所の一つ。 Aパート冒頭。ひだまり荘の庭で、ゆのが体操をしているところに宮子がやってくる。ゆのと宮子は一緒に体操をやりはじめ、同じ動作を寸分狂いもなく行う二人は見事に和合している。冒頭に映し出される「同じ動作」は終盤に反復されることになる。 なずなと乃莉も、ゆのと宮子のような親密な関係になれるのか。 先生たちの会議により学校の授業が午前中で終了することになった。帰ったら何しようかとゆのは宮子に尋ねる。まずはお昼べてから考えようと宮子は答え、二人は学へと向かう。そこで乃莉と出会う。なずなの姿はそこにはない。堂に居るのは、乃莉と美術科のクラスの子達と美

    『ひだまりスケッチ×☆☆☆』第4話が面白い〜なずなと乃莉と普通科と美術科〜 - あしもとに水色宇宙
  • 『君に届け』における「届けること」 - あしもとに水色宇宙

    届けること 『君に届け』第8話「自主練」を観て、この物語はタイトルの「君に届け」という通り、やっぱ「届ける」物語なんだなと感じました。まずは第8話について。 第8話では冒頭から「笑うこと・笑顔」が反復され、「笑顔」というものが今回の主題の一つになっていると思われる。爽子が笑うと福がくる都市伝説や第8話から格的に登場した胡桃沢梅の全編に渡ってのを被っているような微笑など、登場人物たちに対して「笑顔」というものが顕著にあらわれる。それでBパートラスト。石でサッカーの練習をしていた黒沼爽子は風早翔太に声をかけられ、サッカーの練習をすることになる。この時、言葉はほとんど交わされない。風早の「こっち」というたった三文字の呟きだけで二人のやりとりが成立してしまう。サッカーの練習をするやりとりを成立させたのは、言葉ではなく風早が爽子に一瞬みせた「笑顔」によりコミュニケーションが成立したという側面が強

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  • 『君に届け』第12話における黒沼爽子と胡桃沢梅と光と影 - あしもとに水色宇宙

    黒沼爽子と胡桃沢梅 『君に届け』第12話「恋愛感情」は、いつにも増して背景が、きらきらしていたり、どんよりしていたりと、登場人物(主に黒沼爽子と胡桃沢梅)の変化や状況が把握しやすかった。 Aパートは主に爽子の視点で話は進む。主に爽子と胡桃沢のツー・ショット。 爽子や胡桃沢が風早を見るときは、青色(水色)がメイン(なんだかシャツも青っぽい)。そこに三角形やら、五角形やら、円などのなんかよくわからん図形が散りばめられる(漫画の表現というか、漫符?)。彼女らが見ている主観では、風早君はよくわからん図形を身に纏って青色できらきらと輝いている風に見えるのだろう(好意のあわられ?)。 青色風早の次に映し出される爽子も青色に。青色の持続。青の色彩が漂ってくる香りのように、爽子が映る画面に入り込んでくる。「目が追っちゃうもんね」っていう台詞通り、爽子の目の前には青色(=風早君)がある。 パンダウンすると、

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  • 青い花 第4話「青春は美わし」が面白い - あしもとに水色宇宙

    登校 「これからさ。待ち合わせて一緒に行こうか、学校」 前回、図書室で杉とキスをして、付き合うことになったふみ。 Aパートは、杉と朝一緒に登校することになり、その事に舞いあがりながら部屋で身支度をするふみを、軽妙な音楽と共にモンタージュシークエンスを使って見せていく所から始まります。駅へ向かうふみ。そこには、杉とあきらが待っていました。杉の事で頭がいっぱいなために、すっかりあきらと一緒に登校することを忘れていたふみ。あきらの事を忘れていた自分を悔いる。あきらと別れ、杉と登校するふみ。 ここで注目したいのは、あきらと一緒に登校することを決めたふみへの杉の態度。「あーちゃんはそんな子じゃありません」と言い放ったふみに対して、「仲良しグループから外れたら大変だ」と皮肉めいた言葉で返す杉。ここでは、「あーちゃんはそんな子じゃありません」と言われ、むくれる杉を短い間隔での3カットで表

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    kommunity
    kommunity 2009/12/23
  • 青い花 第5話「嵐が丘 前編」が面白い - あしもとに水色宇宙

    短めにメモ。青い花 第5話「嵐が丘 前編」で気になったことをいくつか。急いで書いたので誤字脱字が多いかも・・。 視線を誘導させられることが多かった回。 構図 ・対象(人物)を中心に置かずにずらす。 杉がポスターを書いてくれた後輩と会話するシークエンス。画面左に杉、画面右に後輩の女の子を。二人を寄らせることによって、二人の会話してる感が強調されてるなぁ、なんて思ったり(図1)。 図1 「先輩を疑っているの」とあきらに打ち明けるふみ、「えっ」とあきらは少し驚く、その直後の二人を捉えたカット。それと、「気にしなくていいのよ」と井汲が言った後で、あきら井汲が星の王子さまを鑑賞しているカット。人物達が中心からずれているので、視線が自然と人物に注目してしまう。それに加え、どこか寂しげで印象的。 図2 ・強烈というか、いやでも注目してしまう井汲と杉のシーン。窓から入った光の中に井汲と杉がいるので

    青い花 第5話「嵐が丘 前編」が面白い - あしもとに水色宇宙
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    kommunity 2009/12/23
  • 青い花 最終話「冬の花火」がすごく面白い - あしもとに水色宇宙

    素晴らしい出来だった。 最終話は、大したことは何も起こらない。ただ静かに、ゆっくりと、それぞれの新しい始まりを描いていく。 急いで書いたので、後で加筆するかもしれない。 衣替え アバンが始まると、エスタブリッシング・ショットの次に、眉間にしわを寄せた眠気眼のあきらが映し出される。母親に冬服を出しておいたわよと言われ、掛けられているセーラー服を見るあきら。「衣替え」かと呟き、また眠りにつく。ここでは「衣替え」によって、作中の時間経過が伝えられるのと同時に、新たな時間が動き出したことが提示される。今まで身に着けていた服装が変わる「衣替え」は、変化の象徴に思える。前回、杉に別れを告げたふみ。ふみと杉の時間は終わり、あきらとふみの新しい時間が動き出す。 今話は最終回なのだが、新しい始まりでもあるのだ。 図書館 文芸部であるふみは、図書館の入れ替えを手伝うことになる。図書館の入れ替え作業

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    kommunity 2009/12/23
  • 東のエデン 第10話「誰が滝沢朗を殺したか」が面白い - あしもとに水色宇宙

    反射 第10話では、人物がよく窓に反射される。ヘリでの滝沢と物部や新幹線での咲。もちろん、それは時刻が夜間なので必然的なことなのかもしれないが、窓に反射されるのをうまく用いて登場人物の心情を表現している場面もある。 咲が滝沢に「あなたは誰?」と問いかける所で、カメラは直接咲の顔を捉えずに、窓に反射された咲の顔を捉える。「窓に反射され顔」、それは鏡像の世界の咲であり、彼女の心の中を投影した内面世界の咲を捉えている。窓に反射させることにより視聴者を滝沢に対しての不安で苦悩する咲の心の中、内面世界へと入り込ませてくれる。それによって、彼女の心の中を深く感じ取れるようになっている。 それに加え、窓から透けて見える外の景色は、夜の闇に覆われた世界、雪が新幹線に乗っているため激しく吹き荒れる吹雪のように見える。暗い世界に吹雪が吹き渡る、それは彼女の苦悩する心象風景をそのものを表している。 滝沢の話を聞

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  • けいおん! 第12話「軽音!」が面白い - あしもとに水色宇宙

    成長した唯 ギターを家に取りに行き、急いで学校に戻る唯。 ここでは、第1話「廃部!」の冒頭のシーンと同じシチュエーションになっています。1話目の彼女はただがむしゃらに明確な目標もなく走っていたわけなんですが、今回の彼女は違います。ステージ上で待っている軽音部のメンバーのため、自分にとって大切な場所のために走り抜くのです。あと、1話目と決定的に違うのはギターを背負っているということ。このギターは自分のやりたい事と軽音部への想いが詰まったもので、それを背負って走るという事は、1話目とは背負っている重さが全く違うのです。 軽音部の演奏と唯の一生懸命走る姿をクロス・カッティングを使って、よりドラマ性の高いものへと押し上げています。演奏と唯が走る姿が交互に描写されるため、軽音部の演奏が唯をステージに引き寄せている、呼んでいるイメージを与えます。 また、過去の自分自身に語りかける唯のモノローグが第1話

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  • 「アニメの地域格差どうにかなんないのかな」っていう愚痴 - あしもとに水色宇宙

    昨日、地元の友達と電話していて思ったことをつらつら。またもや、つまらない愚痴を。アニメの地域格差について。 アニメの地域格差なんてホント今更な話だけど。つーか何十回目の話題だ。 途中で放送打ち切り 地元の友達が「銀魂の放送が終わった」と言っていて、「いや、終わってないよ。なんかの勘違いなんじゃ?」と返したら、「こっちでの放送が終わったんだよ。東京ではやってるだろ」とちょっと切れられた。地元で何週遅れかで放送していた銀魂がエヴァのパロディをやっていた回で放送が終わったらしい。なんで終わらせんのかと憤っていた。放送はまだ続いているのにこういう風に途中で打ち切るっていうのも地方ではよくある嫌なパターン。 何週遅れ 放送されないのが一番嫌なことなんだけど、何周遅れというのもきつい。例えば、けいお んについて話そうとしたんだけど、「こっちでは始まったばっかだから、やめてくれ」と言われてしまった。放送

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    kommunity
    kommunity 2009/05/03
    見るアニメ多すぎてどうにか・・・ごめんなさいごめんなさい
  • 「マクロスF」の最終回って結構ひどくないか? 特に三角関係に関して〜河森正治総監督と吉野弘幸さん一体どうなのよ〜 - あしもとに水色宇宙

    マクロスF(フロンティア) 1 [Blu-ray] 出版社/メーカー: バンダイビジュアル発売日: 2008/07/25メディア: Blu-ray購入: 8人 クリック: 132回この商品を含むブログ (187件) を見る いろんな所で、「マクロス最終回良かった〜」という感想を見たけど、「当にそうなのか?」と違和感を僕は持った。 最終話を何十回も繰り返し見ていたら、「これって、結構ひどい終わり方だよな」と僕は感じてしまったからだ。 何がひどいと言うと、アルトが何も選択していない、何も決断していない、恋愛をまる投げしてしまったという点だ。OPの曲名を「トライアングラー」という名前にし、ラストのシーンでヒロイン達が「トライアングラー」を歌い、ラストのカットでフレアをわざわざ三角形にまでして、三角関係をここまでかというほど強調したのに対して、肝心の男性主人公が何一つ答えを出していない。ランカを

    「マクロスF」の最終回って結構ひどくないか? 特に三角関係に関して〜河森正治総監督と吉野弘幸さん一体どうなのよ〜 - あしもとに水色宇宙
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