http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20070719#1184808345 で判決要旨の紹介や若干の感想などをコメントしましたが、そこでも触れたように、この判決には、重要な法律解釈上の問題が含まれています。 20日の日経産業新聞に、私もほんの少しコメントした記事(村上被告に懲役2年実刑、「国策司法」早耳封じる――インサイダー厳罰化の流れ)が掲載され、なかなかポイントを突いた良い記事でしたが、その中で、 地裁判決は「実現可能性が全くない場合は除かれるが、あれば足り、その高低は問題とはならない」とし、「インサイダー情報」の範囲を広げるような姿勢を示した。過去の最高裁判決は「確実に実行されるとの予測が成り立つことは要しない」とするだけだった。 今回の地裁判決について、「高低は判断しづらく、実質上、最高裁判決の延長線上」(葉玉匡美弁護士)との指摘もあるが、落合洋司弁護士らは「