(CNN) 第2次世界大戦中のナチス・ドイツでゲッペルス宣伝相の秘書を務めた女性、ブルンヒルデ・ポムゼルさんがこのほど死去した。106歳だった。 ポムゼルさんは昨年、ドキュメンタリー映画の中で初めてナチスでの日々を振り返り、自分に罪があるとは思わないと述べていた。「ナチスに権力を握らせたからといってドイツの国民全体を責めるなら別。それは私を含めた全員のことだ」とも語った。 ポムゼルさんはまた、現代の人々が当時を振り返り、ドイツ市民はナチスの犯罪を止める努力をするべきだったと批判する風潮に異議を唱えた。 自分なら当時迫害されていたユダヤ人にもっと手を貸しただろうと主張する声に対し、「心から言っているとは思うが、実際にはできなかったはず。当時は国全体がある種のドームに覆われていた。私たち自身も全員、巨大な収容所の中にいた」と指摘した。