今春、娘が大学に合格し、下宿先を探すため、東京の不動産屋を訪ねた。幸い、割と駅に近く、閑静な住宅地のワンルームマンション(アパート)を見つけることができた。オートゲートとなっており、3階の角部屋で警備会社の契約もあり、家賃の水準を考えるとまずまずで、早速契約をした。 後日、鍵を受け取りに再び不動産屋を訪ね、引っ越しに関する地元のルールなどを聞いたのだが、びっくりしたことがあった。「アパートの住民に対して、引っ越しのあいさつはしないでください。若い女性の1人暮らしを知らせて回ることになり、危険です」とのこと。 そうか。都会とはそういう場所で、今はそういう時代なのだと改めて認識した。確かに引っ越しの最中、大学生か若い会社員風の男性が2軒くらい先から出てきて目の前を通ったのであいさつしたが、無言だった。