ショボい水族館を“全国区”にした「女房役」を駆り立てる危機感:ショボいけど、勝てます。 竹島水族館のアットホーム経営論(1/5 ページ) ショボいけど、勝てます。 竹島水族館のアットホーム経営論: 人口8万人ほどの愛知県蒲郡(がまごおり)市にある竹島水族館は、お金なし、知名度なし、人気生物なしという、いわゆる弱小水族館だ。だが、条件面だけ見れば「ショボい」としか言いようのないこの水族館は、わずか8年前は12万人だった来場者数を40万人まで「V字回復」させた。その理由はどこにあるのか。個性集団とも言える飼育員たちの「チームワーク」と「仕事観」に迫り、組織活性化のヒントを探る――。 小学校5年生のときに「僕は水族館で働く」と心に決めた 人気爆発中の竹島水族館には「お母さん」がいる。改革の立役者であり、抜群の企画力と飼育技術で水族館を強くけん引する館長の小林龍二さん(37歳)ではない。その裏方に