世界各地の人の暮らしに入りこみ、現地の人と生活をともにする旅を続けるERIKOが、ロシアにあるサハ共和国を訪れた。居住地としては世界で最も寒い土地である。極寒の地はどこまでも明るく、人情味に溢れる人々が幸せに暮らしていた。 氷の上の都市、ヤクーツク 広大なロシア連邦のなかには、タタール共和国やチェンチェン共和国など、合わせて22の共和国が存在している。共和国にはロシア民族以外の民族が住んでおり、それぞれ固有の国土や言語を持って暮らしている。この共和国でも一番の面積を有しているのが、サハ共和国である。 このサハ共和国は、理科の授業で習った元素記号の元素がすべて採掘できると言われているほど資源が豊富だ。なかでも世界一の産出量を誇るダイヤモンドは、その99%がサハ産である。 「神様が空を飛んだとき、寒さで手が震えて、宝石を落としてしまった」という言い伝えも残っているほど、この土地には豊富な資源が