時の河を遡り大義のために己を振るう付喪神恋歌、一切刀身が顔を見せない第8話。 任務を外れた『特別な一日』を過去で過ごす第一部隊と、本丸で己の迷いと向かい合い仲間との絆を新たにする第二部隊、それぞれの物語が交錯するエピソードとなりました。 『ただただ主命を果たし、命の重さを顧みない道具的存在のままでいてはいけない、いたくない』という刀剣男士の思いを、兼さんだけが抱えているわけではない、というのが分かる話でもあったかな。 自己満足の欺瞞と謗られようとも、過去に生きた人々の生死を心に刻むべく食事を振る舞う第一部隊からは、先週鮮明に描かれた遠さや冷たさ、完成され終わった物語とはまた違う体温が、しっかり伝わってきました。 それと同じものを抱くからこそ、任務について日の浅い第二部隊は悩み、支え合い、先達とすれ違うように己の物語へと挑んでいく。 過去と未来、終わった物語とこれからの物語が交錯する中で、刀