「契約と違う家が建つ」「滝のような雨漏りが起こる」「天井が落ちてきた」……いま、急増中の信じがたい欠陥住宅のリアルが明らかになった前回の取材は、大きな反響を呼んだ。 そんな欠陥住宅の闇をさらに深堀すべく、今回も一級建築士であり、24年にもわたり、欠陥住宅の検査に携わってきた、日本建築検査研究所代表の岩山健一さんに取材を行った。 「前回は、僕が相談を受けた欠陥住宅の事例をいくつかご紹介しました。今回は、今お住まいの家が欠陥住宅であるかを判断する手がかりについて少しお話をしていきたいと思います」 多くの人は家にシロアリが出現したら「やばい!」と思うに違いない。 欠陥住宅を疑うこともあるだろう。しかしゴキブリの場合はどうだろう。 家にいてもらっては困るが、どこかで「しかたがない」と諦めムードになってはいないだろうか。実は、シロアリもゴキブリも欠陥住宅に起こる現象としては同じものなのだという。 「