Published 2021/11/19 10:30 (JST) Updated 2021/11/20 11:27 (JST) いつか同じ道に-。国立病院機構長崎医療センター(大村市)の研修医として働く熊谷知香さん(28)は中高生の頃、白血病を患った。死すら意識したあの日、小児科主治医の言葉に励まされ、医学を志した。病を乗り越え、来春で初期研修を終了。新たな現場で小児科医としての経験を積んでいく。「子どもたちの生きる力を手助けしたい」。朗らかな笑顔で、そう固く決意する。 異変は突然現れた。諫早市立西諫早中3年の春、首周りが腫れ上がった。病院を転々として、行き着いた長崎大学病院。先に両親が医師に呼ばれ、病室に戻ってきた父親に言われた。「闘わんばいかんね」。母親は顔を伏せて泣いている。白血病だった。 すぐに抗がん剤治療を始め、間もなく首の腫れは引いた。ある日、回診に来た主治医が何げなく言った。
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