4月21日は「Grounation Day」と呼ばれるラスタにとって非常に大切な祝日です(ハイレ・セラシエがジャマイカを訪問した記念日)。そこで今回は、ラスタ思想を理解する上で大切な基礎知識を7つ紹介します。 1.ハイレ・セラシエ1世は救世主 この考え方こそがラスタ思想の中枢にあるもので、ラスタファリ運動の原点でもある。 1920年代、ジャマイカの黒人民族主義指導者だったマーカス・ガーベイが「もうすぐ黒人の王がアフリカに現れ、その男は救世主となる」という言葉を残した。そのわずか数年後の1930年、ハイレ・セラシエ1世(本名ラス・タファリ・マコンネン)がエチオピアの皇帝に即位する。 「預言が的中した」と考えたガーベイ信奉者達は、ハイレ・セラシエ1世を「救世主=キリストの再臨」として崇めるようになり、そこからラスタファリ運動が始まった。 ▼マーカス・ガーベイ ただし、ラスタの人たちがガーベイの