(2021年5月10日 アルツハイマー方認知症の診断から約14年3ヶ月) *お話ししている 「ちゅんちゅんしゃんしゃん、くわっくわっ。」 エアコンをかけているのに2階の窓を開けて歩くおママ。 この習性は認知症が進んでも、毎年繰り返されるお馴染みの行動です。 もはや実家では夏の風物詩です。 私がそれを追いかけるように窓を閉めていると、妙な声がしました。 「ちゅんちゅんしーくわっくわっ。ほらほら、こっち。」 声の方へ行ってみると、おママが窓辺で外を見ているのです。 ぐぎーぐぎー、びよっびよっ、ぐぎーぎーぎー、ぐわっぐわっ。 オナガが2羽、夏の午後の熱い電線の上で、羽ばたいたり止まったりを繰り返しながら鳴いていました。 そして、おママは一生懸命彼らに話しかけながら楽しそうに手を振っていました。 「そうそう、そうなのね。ぴょんぴょん、しゅわしゅわ、ちゅんちゅんしーくわっくわっ。」 ぐぎーぎーぎー、