★★★★★ 2024年2月26日(月) 大阪ステーションシティシネマ6 スピルバーグの作品は未見です。もし見てたら今作を見る気は起きなかったろうし、そもそもそういったこと抜きにしても見る気はなかった。安牌狙いの迎合的なもんだろ思ってました。たまたま空いた時間に見るのがこれしかなかったからから見たけど、得てしてそういう時に良い映画に当たるもんで当たると嬉しい。映画はやっぱ見てみないとわからない。 少女時代から初老期に至る女の一代記であり、時代に竿刺す女性受難の生涯のなかで、如何にして男どもに虐げられてきた彼女が自我に目覚め抑圧を跳ね除けるに至ったか、と物語は至ってシンプルであり、それだからこそ構造の強度は頑強である。 彼女の生き様を変える2人の女性が登場する。2人は殊更に彼女の生き方に介入はしない。ただ、男の抑圧に屈しない生き方、男なしでも自立して生きる姿を彼女に見せるだけである。それでも彼