前作「怒りのデス・ロード」(2015)でマックスと共闘した女戦士フュリオサの若き日の物語を描くというもの。 原爆で荒廃した世紀末、希望の地を求めて繰り広げたマッドなカーチェイス、カーアクションが忘れられず、楽しみしていた作品。 今作はマックスが登場しない(前作冒頭シーンのみ)、イモータンも端役のマッドな世界。スピンオフ作品だ。ただただ母を殺され、緑の地を追われ、狂った暴力的な男に育てられたフュリオサの話。 彼女の心を鍛えたものは?ラストの男の一物に種を植え育てる復讐心と彼女が信頼する爆音と爆炎だ。圧巻のカーアクションを見せるが前作とは違う。カーアクションを支える人間ドラマが面白い。今の世界へのメッセージがある。 荒廃した苛酷で理不尽な運命を緑の地だけを捜し続けるフュリオサ生き様に心が震えた。 監督、スタッフ、キャストが狂ったが故にできた物語だ!(笑) 監督:ジョージ・ミラー、脚本:ジョージ