メキシコのとある田舎町。 アメリカ人旅行者と地元の漁師が会話をしている。 「それ、すばらしい魚だね。どれくらいの時間、漁をしていたの?」 「そんなに長い時間じゃないよ」 「もっと漁をしていたら、もっとたくさん魚が獲れたんだろうね。惜しいな〜」 「でも、自分の家族が食べるには、これで十分だよ」 「それじゃあ、あまった時間でいったい何をするのさ?」 「日が高くなるまでゆっくり寝て、それから漁に出る。戻ってきたら子どもと遊んで、女房とシエスタして。夜になったら友達と一杯やって、ギターを弾いて、歌をうたって・・・これでもう一日終わりだね」 すると旅行者は、急に真剣な顔になり、漁師にこう提案した。 「ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得した人間として、君にアドバイスしよう。 いいかい? 君は毎日もっと長い時間漁をするべきだ。それであまった魚は売る。お金が貯まったら大きな漁船を買うといいだろう