一人の人間の一日には、必ず一人、「その日の天使」がついている。 と、中島らもは言う。 こんな事がないだろうか。暗い気持ちになって、冗談でも”今自殺したら”などと考えてる時に、とんでもない友人から電話がかかってくる。あるいは、ふと開いた画集かなにかの一葉によって救われるような事が。それはその日の天使なのである。 それは売店のおばちゃんだったり、近所のガキが走り回る姿だったり、海外ドラマのセリフだったり、ファミレスのチョコレートパフェだったりする。どんなにしんどい日でも、気づかないだけで、天使はさしつかわされている。 もっともわかりやすいその日の天使の例は、ハイロウズの名曲「日曜日よりの使者」だろう。この曲は、甲本ヒロトが自殺を考えるほどに落ちこんでいた時に、日曜日に放映しているダウンタウンの「ガキの使いやあらへんで」を観て、思わず笑ってしまい、自殺を思いとどまったときに作った、とされている。
![好きなことばかりやってたら、映画俳優に会えました。](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/de8dcb3690c25ff509f09d5397d535994e68f5b7/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fclockworkapple.me%2Fwp-content%2Fuploads%2F2017%2F04%2FIMG_1638.jpg)