「祖国往来は当然の権利」 −怒り、悲しみ、落胆− 【平壌発=李相英記者】朝鮮のミサイル発射への「制裁」の一環として、「万景峰92」号の入港を禁止した日本当局の措置に対する非難の声が、朝鮮国内の各界各層から上がっている。人権にかかわる問題 「日本当局が人道的目的を帯びた『万景峰92』号の入港を禁止したことは、いかなる理由によっても正当化できない卑劣な行為だ」 朝鮮赤十字会中央委員会のリ・ホリム副書記長はこう指摘しながら、「祖国と在日同胞を結ぶ『万景峰92』号の運航が政治の道具に利用されるのは、もってのほか」と語気を強めた。 日本国内で在日同胞子女への暴行、脅迫事件が相次いで起こるなど、同胞に直接的な危害が及んでいることについても、「人道主義の活動に従事する者として怒りを禁じえない」と話した。 リ副書記長は、「今回の一連の事態を在日同胞の人権にかかわる重大な問題」と見る。そして殺伐さを増