【大紀元日本10月27日】中国大陸の最新観測データによると、中国北部の遼東半島と山東半島に挟まれた海域・渤海が、中国海洋生態系環境の中でもっとも深刻な汚染を受けていることが明らかになった。専門家らは、直ちに措置を講じなければ、10年後は死の海になると警告している。 中国共産党(中共)機関紙・人民日報の報道によると、基準値を超えた大量の工業廃水、生活排水、工業および生活ゴミ、農薬、化学肥料などの汚染廃棄物が渤海へ流し出たことが渤海の環境汚染を悪化させた原因であるという。また、渤海へ排出した廃水は毎年56億8000万トンで、中国全土廃水量の17・9%を占めており、渤海へ流れ出たその他のゴミ・廃棄物は毎年216万トンで、中国全土のゴミ・廃棄物の8・5%を占めているという。 海洋専門家らは、今から廃水を一滴も渤海へ流さずに、外海との交流による自然浄化に頼る場合でも、奇麗な海水に回復するまで