・本の街 上田 長野県上田市の街は、独特の雰囲気がある。駅から北東に伸びる商店街には、清水書店、西沢書店、平林書店と三軒の書店がある。地元の方に話すと、「これでも減った方だよ」と言われるので、改めてびっくりする。 上田の街は、1583年に真田昌幸が上田城を築いたことで知られる。40年間の真田氏の統治ののちは、仙谷氏、松平氏と城主が変わり、政治、文化、産業の中心地として発展してきた。特に、この地域で盛んだった養蚕業の発展は、全国でも有数の産地として大いに栄えた。豊かに栄えたこの土地では、多くの文学者や教育者を輩出し、文化都市としても栄えてきた。 上田駅から通りを歩くと、本屋が三軒もある。(画像・筆者撮影)・新たな本の街へ 書店が多いのもの、そうした文化的な背景があるからだ。しかし、それだけであれば、過去の栄光にしか過ぎないが、ここ10年ほどで改めて「本の街」の存在を高めている。 株式会社バリ