◇廃校を工場に再利用 耕作放棄地を減らそうと、大仙市協和小種の農事組合法人「エコ・ファーム」が荒れ果てた畑を耕し、菜の花を植えて菜種油を生産している。7月は収穫期。代表理事の佐藤誠さん(65)は「耕作放棄地解消に、少しでも貢献したい」と意気込む。 佐藤さんは長年タクシー運転手を務めてきたが、20年以上前から地域で畑の耕作放棄地が拡大していることを憂慮してきた。「滋賀県が始めた耕作放棄地に菜の花を植える取り組みをしてはどうか」と周囲に提案したが、当時は聞く人がいなかったという。09年、退職を機に「今こそ菜の花を植えてみよう」と決断し、農事組合法人を設立。秋田市などで既に活動していた秋田菜の花ネットワークや大仙市の支援を受けながら、地元の企業と協力し、廃校になった小学校の給食室を改築して工場を造った。 地元の耕作放棄地を4ヘクタール借り、耕し直して種をまき、夏に収穫。秋には初の搾油に挑んだが「