また、手作りの食事を1日3食出しているご家庭だったら問題ないのですが、「中食」や「外食」などが多いご家庭だと、子どもにとって3食のうちの1食、つまり給食が占める割合が非常に重要になってきます。給食以外には野菜をとらないケースや、朝ごはんを抜いて昼まで何も食べないケースがあるからです。 しかも、コンビニやファミレスの食事は味が濃いですから。素材のうまみを生かした本当の味を「まずい」、と言ってしまう子どももいます。子どもの頃からいい素材を、そしてこれこそ本物の味だよ、ということを教えていく必要があります。そういったことが、給食革命に取り組むきっかけになりました。 ――メニューや味付けには、どのような工夫をされていますか? 足立区の作っている給食は、天然のだしを使っています。塩分を控えた中でも和食本来の鰹節、鶏がらなどの天然だしにこだわっています。冷凍物も使っていません。野菜は農場の協力もあり、