モデルの日笠麗奈さんは中学1年の頃、ローティーン向けファッション誌「nicola(ニコラ)」の専属モデル、通称「ニコモ」としてデビュー。数千人以上の応募者の中からオーディションで選抜される「ニコモ」は、過去には蒼井優さん、新垣結衣さんなど錚々(そうそう)たる顔ぶれが選ばれている。キャリアの入口こそ華々しいが、高1で雑誌を離れてからは挫折や葛藤の連続だったという。 ニコラモデル卒業以降、日笠さんの主戦場となったのは、雑誌ではなく「広告」。スーパーのチラシや洋品店のカタログ、女性用スーツのパンフレット……。そこは、中高生のカリスマだった頃とはあまりにも異なる世界だった。 惨めな思いがなかったわけではない。それでも、一つひとつの仕事に前向きに取り組み、「モデル業」に食らいついた。すると、いつしか仕事の幅も広がり、今が一番楽しいと思えるまでになった。 そんな日笠さんに、広告モデルとして奮闘する日々