最近発表された研究論文によると、今日チップメーカー各社が一般的に「ムーアの法則」と呼んでいるチップの性能の伸びが、まもなく壁に突き当たるという。 むろん、壁に突き当たるといっても、それは20年ほど先の話である。だが米Intelの研究者らは最近、チップメーカー各社がトランジスタのサイズ縮小に関して、壁にぶつかることを理論付ける論文を発表した。トランジスタサイズの縮小は、既存のものよりも小型で強力かつ安価なチップをつくり出す上で、チップメーカーが用いる主な方法である。 チップメーカーは、慎重に見積もっても2018年までには、16ナノメートルプロセスでチップを製造できるようになる。しかし、その後1度や2度のプロセス改善はあるかもしれないが、それ以上は無理だろう。 「これは、根本的な限界のようだ」と、Intelの技術戦略ディレクターでIntelフェローでもあるPaolo Garginiはいう。「L